2015年7月にリニューアルオープンした、東京上野の国立科学博物館にある常設
展示物として、
(1)地震波シミュレータ ・・・ 「震源の位置を推定しよう」
(2)JAXAリモートセンシング ・・・ 「人工衛星で地球を見てみよう」
の2点を納入しました。
◆日程:
2015年7月よりリニューアルオープン
◆場所:
東京上野 国立科学博物館
地球館2階 科学技術で地球を探る
http://shinkan.kahaku.go.jp/floor/2f_jp.html
◆システム:
(1)地震波シミュレータ 「地震の位置を推定しよう」
トラックボールとボタンを各6セット(6人まで同時プレイ)を使用した操作で、
個別のカーソルを動かし、6つのエリア(関東や東北など)で発生した地震の
震源地を推定するゲーム感覚の体験アトラクションです。
参加者(1~6人)は、各エリアの観測所を選択します。
アトラクションの中で地震が発生すると、地震が到達した観測所に紐づけられた
椅子が実際に振動し、その時刻が観測所ごとに表示されます。
6カ所の観測所の地震到達時間を見ながら、震源地を推定し、カーソルで
その場所を指定します。誰が一番近かったかが結果で表示されます。
アトラクションを体験しながら、地震の震源地を推定する技術を学ぶことができます。
(2)JAXAリモートセンシング 「人工衛星で地球を見てみよう」
キネクト(モーションセンサー)を用いて人の手の動きを感知し、
手の平を人工衛星と見立てて、画面上の回転する地球を観測した場合、
人工衛星から地球はどのように観測できているかを体験できるアトラクションです。
プロジェクターで投影された地球の画面の前に立つと、選択項目が表示され、
それを手の平をかざすことで、人工衛星を選択。
手の平を人工衛星と見立てて、地球の上にかざすと地球が人工衛星が
実際に撮影した観測写真に切り替わっていきます。
アトラクションを体験しながら、人工衛星の役割を学ぶことができます。
※今回のポイント
◆「地震波シミュレータ」では、協力会社様との連携で、作りの指示を受け、
かつ、こちらからもアイデアを提案しながら、全体のながれを作っていきました。
6つのトラックボールを一つのPCに接続して、別々に制御するなどの技術や、
地震が発生すると揺れる椅子など4D的な動きもします。
かなりの量の素材を、うまく繋ぎ、全体的に自然に見える動きを構築しました。
◆「リモートセンシング」では、プロジェクターを投影する机と同じ側にキネクト
(モーションセンサー)を設置し、上から見える人影を捉えて、手の動きを
感知して動作させる動きに挑戦しました。
現場調整に苦労しましたが、良い調整ができました。
オープン後、何度か現場に足を運びましたが、
かなり人気のアトラクションで、人が列を作って体験していました。
本制作に携わることができ、大きな自信となりました。